私はいまImpact HUB Tokyoというシェアオフィスを借りて、そこで仕事をしています。
入ったのが確か去年の12月くらいだったので、もう9ヶ月くらいになるでしょうか。
もともとco-labでファシリテーターとして2年弱働いていた経験もあって、いろんなシェアオフィスを見たり、利用したりしてきましたが、それぞれのシェアオフィスごとの特徴や雰囲気は大きく異なっていて、割と住み分けされている印象です。例えばco-labは30代〜50代くらいの落ち着いた雰囲気のクリエイターが多いですし、co-baだと創業したての20代IT系が多い。東京は、そもそも街ごとの雰囲気やその街を好む層というのが特徴的なので、オフィスの所在地によって相当雰囲気が変わりますね。WeWorkがまずはじめに六本木にできると聞いたとき、なるほど、そういう感じか〜と思ったのを覚えています。
そこで我がオフィスHUBはどうかというと、まず第一にプログラマーが多い。そして第二に、英語圏の方が多いので、飛び交っている言語が日本語と英語半々くらい。場所はリノベーションされた目黒の元印刷工場、ラウンジではたまにアーティストが個展を開いていたり、広いイベントスペースでは高頻度でイベントが行われていたりして、開放的な雰囲気です。そのぶん運営が多少ゆるいというか、DIY感があるので、きっちりしたい人には不向きかもしれません。
ただHUBがすごいのは、100%自主運営されているというところだと思います。
例えば、WeWorkはSoftBankから多額の出資を受けているので、六本木で始まったのも、いろんな大企業の子会社がメンバーとして入っているのも納得です。本国アメリカでは個人のフリーランスが多い、勝手ながらどちらかというとHUB寄りのイメージを持っていましたが、日本では違ったローカライズが行われている模様。すでに個人向けのシェアオフィスは飽和気味ですから、そちらの方が戦略的に優位なのかもしれません。
それにひきかえ、そこまで潤沢ではなさそうな資本力ですが、HUBは”自分たちでやっている感”があります。みんなマイペースで自由。それはスタッフもそうで、明確にサービスを提供する側とされる側という意識の垣根が低いのも特徴だと思います。人間同士の感じといえばいんでしょうか、職業やタイトルが先にこないフラットさ。私がすごく好きなアーティストも実はメンバーの1人らしく、ええっと驚いたのですが、でも普通にいらっしゃっておかしくない雰囲気です。
シェアオフィスを借りるのには、人それぞれにそれぞれの理由があると思いますが、たいていは
①普通にオフィスを一部屋借りるよりも、広いスペースが安く使える
②1人や少人数のメンバー同士で仕事をしていると固定されてしまう雰囲気をいい意味で乱すことができ、モチベーションが上がる
③自分たちの中にはいない分野の人と出会え、一緒に仕事できる可能性がある
という、ここら辺の理由が多いんじゃないかなと思います。
そういう意味では、天井も高く水平にもスペースが広い、値段もそこまで高くない、いつも活気があるHUBは、今のところ合っている気がします。問題が全くないわけではないですが、最近は他のメンバーさんと一緒にお仕事する機会もいただき、うまく使えているので、しばらくはここにいるんじゃないかなと思います。